さてとだ。フエンタウン行こうかなあ。
でもなぁ、デコボコ山道なぁ。気がむかねぇーなぁー。
デコボコ山道って名前からして足下デコボコそうだし、
危ないよなぁ。そして何より高所恐怖症なんだよね。
それじゃあ仕方ないよね。フエンタウンへ行かなくても。
というわけで、フエンのジム戦はあきらめて、あの忌々しい親父の所へ行こう。
ここからトウカへ行くには‥‥結構かかるなあ。一日かけていくとしよう。

翌日‥‥

「はぁぁ〜やっとトウカに着いた。よし、早速テロ‥ジム戦するぞ!!!」

‥‥

「たっのもぉ〜!!」
「おぉ、タナカじゃないか。どうした?バッジ4つ集めたのか?」
「いや。集めてない。フエンのジム戦無視してきた。」
「何故!?」
「いや‥‥フエンってさ、デコボコ山道通らないと行けないじゃん?んで、デコボコ山道ってデコボコしてて危ないじゃん?だから‥‥」
「死ね。」
「死ねとは何だ死ねとは!!実の息子に向かって言う言葉ではないだろうが!!!」
「そのことなんだが‥‥」

は?そのことってどのこと?

「いや、実の息子とか何とかってこと。」

それがどーした?

「前々から言おう言おうと思っていたのだが‥‥実は‥‥お前は実の息子では‥‥っく、こっからは言えねぇ、言えねぇよ‥‥」
「あっそう。」
「え?何でそんなあっさり?」
「だって、お前、ここに血統書があるし。」
「え?うわっ、やばっ、嘘がばれた!!」
「いや、血統書なんてねーよ。」
「何!?くそっ謀ったな!!これが噂に聞く誘導尋問って奴か‥‥」
「なんでそんなくだらん嘘ついた?」
「いや、何か最近ずっと俺のこと毛嫌いしてるじゃないか。それでな、今の嘘でお前の本音を引き出そうと思って‥‥
例えば‥『俺の親父はどんなことがあってもお前だ!』とか、
『血が繋がってないとかどうでもいいじゃん!親父は親父だ!』とか、『本当の親父が現れようと俺の親父はセンリだ!!』とか‥‥あっ!!?」
「ぐおー‥‥Zzz」
返事がない。ただの屍‥おネムのようだ

「おっおい‥‥聞いておいてそれで良いのか!?」
「うん」
「!!?」
「だって長いしー痛々し‥‥」
「あー分かった分かった止めてくれ。傷口掘り返さないでくれ。
全治1ヶ月が2ヶ月になる。」
「じゃあ俺と戦え。」
「無理だ。バッジの足りないお前とやってもつまらん。」
「知るかっ!行けえ!!フヌケ!!!にどげりっ」
「はぁ‥‥やってやれ、ヤルキモノ。適当に相手してやれ。」
「くらえっ!!にどげりっ」
「遅い!!」

な――!!?

ズドォーン!!!

「ゥッグゥ‥‥」
「あっフヌケ大丈夫か!?」
「今のが見えたか? それが見えないようじゃ俺と戦う権利もない」
「っ‥‥くそ!!!」

逃げるしかなかった。

―続く!!

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